まつお小児科アレルギークリニック 小児科・アレルギー専門外来・予防接種外来

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アトピー性皮膚炎とは

最新の「アトピー性皮膚炎診療ガイドライン」に基づいて診療を行います。

 

こんなことで困っていませんか?

  1. アトピー性皮膚炎と言われたことはないが、湿疹や痒みを繰り返している。
  2. 軟膏を塗っているが、痒みが改善せず困っている。
  3. 軟膏を塗るとよくなるが、しばらくするとまた痒くなってしまう。
  4. 入眠前後や夜間に痒みが出て、十分な睡眠がとれないことがある。
  5. 痒くて勉強に集中できない。
  6. スキンケアってどうすればよいの?
  7. 正しい塗り方の指導をして欲しい。
  8. 軟膏をもらったが、塗り方を教えてもらったことがない。
  9. 食品のせいで、湿疹が良くならないと聞いたことがある。

 

アトピー性皮膚炎とは

痒みのある湿疹が繰り返し起こる疾患です。

好発部位

頭・耳の下・首筋・わきの下・肘膝の内側等の関節部

 

原因

皮膚のバリア機能が低下することで起こります。バリア機能が低下すると、皮膚の水分保持能力が低下し、通常では痒くならない様なささいな刺激にさえ敏感に反応して搔いてしまいます。アトピー性皮膚炎では、一見普通に見える皮膚でさえ過敏状態にあるので、肌着の擦れ、オムツの締め付け程度の刺激でも湿疹になりやすくなります。

 

治療

3本柱として、スキンケア・外用療法・悪化因子の検索と対策 があります。

スキンケア
皮膚のバリア機能を回復させることが主目的です。

  • 皮膚を清潔に保つため、シャワー・入浴は毎日必ずしましょう。
  • 湯が熱すぎたり、刺激の強い石鹸・シャンプーは避けましょう。
  • 暑い時期には、入浴以外にシャワー等で汗や汚れを流すことも大事です。
  • シャワー・入浴後は、必ず1日数回は指示された塗り薬や保湿剤を塗りましょう。

外用療法

  • ステロイド外用剤:専門医が重症度や年齢に応じて適切な軟膏を選び、その塗り方を指導します。指導された塗り方を守っていれば、広範囲の副作用はほとんど見られません。局所への一時的な副作用(皮膚が薄くなったり、毛細血管が浮いて見えたりする等)は出ることもありますが、ステロイド外用剤はずっと塗り続ける薬ではないので、指示通り使用頻度を減らしてゆけば副作用は無くなります。
  • プロトピック軟膏:日本で発見されたカビの一種から発見されました。ステロイド外用剤とは全く異なる薬で、免疫抑制剤という部類に入ります。アトピー性皮膚炎の皮膚で免疫反応を抑えてくれるため、痒みが減ります。0.1%と0.03%の2種類がありますが、小児では0.03%の軟膏を使います。しかし、2歳未満は使用できず、また年齢により使用量が決められています。13歳以上でも1日塗布量の上限が10gなので、広範囲にぬることは出来ません。つまり、顔や関節に少しずつしか使えません。よい薬ですが、上手に使いこなす必要があります。
  • プロアクティブ(proactive)療法:繰り返し悪化する湿疹に対する治療法です。湿疹がひどい時期はステロイド外用剤でしっかり炎症を抑えます。皮膚がツルツルになってからは、保湿剤によるスキンケアを毎日行い、その合い間にステロイド外用剤やプロトピック軟膏を間欠的(週2回など)に塗って皮膚のよい状態を保持していく方法です。

悪化因子の検索と対策
悪化因子として、よだれ、汗、髪の毛の接触、衣類との摩擦、オムツの締め付け、市販のお尻拭きの使い過ぎ、熱すぎる(40度以上)シャワーや入浴、シャンプー・石鹸のすすぎ残し、ナイロンタオルなどの硬い素材のタオル、皮脂を取りすぎる洗浄力の強い石鹸、食事前ごとの石鹸での手洗いやアルコールでの手こすり、長い爪等々いろいろあります。

※アトピー性皮膚炎は、治療により皮膚が一見きれいになっていても皮膚の深い場所に炎症が残ることが多いので、自分の判断で治療を中止してはいけません。

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