小児気管支ぜん息
最新の「小児気管支喘息治療・管理ガイドライン」に基づいて診療を行います。
こんなことで困っていませんか?
- 風邪をひくと、咳き込みやすく長引く。
- 風邪をひくと、ゼイゼイが出て喘息治療をするが、風邪の度に同じ治療を繰り返している。
- 暴れたり運動すると、ひどく咳き込む。
- 過去に医療機関で吸入をしたことがあるが、ぜん息と言われた事がない。
- 実家に行くと、咳やゼイゼイが出る。
- ペットのいる家に行くと、咳やゼイゼイが出る。
- 夜、布団に入ると、咳やゼイゼイが出る。
- 乳児で、風邪をひくと、ゼイゼイが出る。
気管支ぜん息とは
原因
気管支ぜん息は、気道に炎症があるために起こります。
悪化因子
気道に炎症があると、気道が過敏になりいろいろな刺激(風邪をひく、走り回る、浮遊しているホコリやダニの成分・ペットのフケ・煙草の煙 等を吸い込む)に反応して気道が狭くなります。
重症度
気道が狭くなると、せき込みやゼイゼイ・ヒューヒューという音が出てきます。この頻度と強さによって、次のように分類します。
[間欠型]
軽い症状が年に数回出る程度。症状が出ても薬ですぐに治り、短期間で改善し、持続はしません。
[軽症持続型]
軽い症状が月に1回以上、週に1回未満、症状の持続は短いです。
[中等症持続型]
軽い症状が週に1回以上、毎日ではなく時に中・大発作となる。
[重症]
毎日症状があり、週に1~2回は大発作となる。(それ以上は、最重症持続型となります。)
治療
病型に合病わせて治療します。
[急性期発作治療]
狭くなった気管支を拡げます。気管支拡張剤の吸入・内服 等を使います。
[慢性期長期管理薬]
ぜん息の気管支は、発作が出ていない時でも慢性気道炎症が続いています。次の発作を起こさない為に、安定している時でも炎症の治療を続けることが最も重要です。
[長期管理薬:吸入薬]
ステロイド(フルタイド・アドエア・パルミコート 等)
[長期管理薬:内服薬]
ロイコトリエン受容体拮抗薬(オノン・シングレア・キプレス 等)
テオフィリン薬(テオドール 等)
経口ステロイド薬(プレドニン 等)
貼付薬:ツロブテロール薬(ホクナリンテープ 等)